「俳優の道は自分で切り拓け。でも兄としては何でもしてやる。」
(前略)
僕が小学校三年のころ、獏(ばく=伸也氏の弟)が幼稚園くらいで、一度だけ「冒険」と称して近所の小高い山に友達と登りに行くときに「危ないからついてくるな」怒ったことがある。後から考えると、やっかいばらいとうか、気になるから邪険にしてしまったのかな、かわいそうなことをしたな、と思いました。ところが最近、お袋とその話をしたら、そのとき連れて行ったよ、と。獏に聞いても「行った」と言う。でも僕の心の中には、弟を拒否したことがすごく心に残ってしまったのですね。「弟のためならなんでもしてやろう」という気持ちになりました。
弟が芸能界という同じ世界に入りたいと言ったときも反対しませんでした。
ただ、こういう世界ですから、俳優としては何も手助けしない。自分で自分の道を拓け、と。そのかわり、兄弟としては何でもしてあげる、そう言いましたし、そうしてきました。……とはいっても、やはり面倒を見てあげたくなって、彼が初めて司会をしたときも、いろいろ注意したりしてました。
(後略)
|