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聖蹟を歩く ―明治天皇のご事績を絵画と聖蹟でたどる―
第2回 大阪行幸と東京行幸

打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所 主任研究員)


(難宗寺の行在所)

 慶応四年三月二十一日、天皇は大坂へ向けて京都御所を出発されました。大坂行幸の期間は閏四月八日までの四十九日間です。当時の太陰太陽暦では、一年十三ヶ月の年が定期的に巡ってくるため、閏月が設けられました。閏四月とは二回目の四月ということです。

  天皇は石清水八幡宮と守口宿の難宗寺にお泊りになり、三日間かけて大坂まで移動されました。今の感覚からすれば二泊する距離ではないのですが、天皇にとって最初の洛外行幸であられましたから、新政府は慎重を期したのでしょう。

  大坂の行在所は本願寺津村別院と定められました。天皇は連日のように各所に行幸されています。天保山沖の艦船を陸上からご親閲になり、大坂城において諸藩兵の操練をご覧になりました。天皇のご生母中山慶子の安産祈願が行われた坐摩神社や、吉野時代の後村上天皇崩御の地である住吉行宮への行幸が実現しています。楠木正成をご祭神とする神社(湊川神社)の造営や、豊臣秀吉の顕彰を意図して豊国社の造営を命じられたのも大坂行幸中のことでした。


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うちこし たかあき
昭和三十五年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成・・・』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。



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