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聖蹟を歩く
第6回 明治10年京都・大和国行幸

打越 孝明 (明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

 明治10年(1877)、慶応2年末の孝明天皇崩御から10年を経過したこの年、京都で10年祭を行うとともに、神武天皇畝傍山東北陵(現在の奈良県橿原市)にご親拝することを目的として、1月24日、明治天皇は横浜港から海路出発されました。
 行幸には太政大臣三条実美、内閣顧問木戸孝允、参議の伊藤博文・山県有朋、宮内卿徳大寺実則など多くの人々が供奉しました。
 冬の暴風で予定より2日間遅れての出港となりました。天皇はご心境を詠まれています。

 きのふけふ海ふく風のはげしさに
  漕ぎいでむ船もしばしとどめつ

 はげしくも吹きくる風の音すなり
  青海原に波やたつらむ


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うちこし たかあき
昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神 宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随 想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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