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[特別編]昭憲皇太后の聖蹟を歩く(上)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
能代市のきみまち坂公園にある御歌碑
 明治初年より、民情のご視察や軍事演習の親閲などの目的で天皇は日本各地を行幸しました。皇后は、遠く離れた地にいらっしゃる天皇の身を案じられることが多かったようです。
 <中略>
大宮のうちにありてもあつき日をいかなる山か君はこゆらむ
 暑さの残る東京赤坂の仮皇居において、山あいを進まれる天皇の難儀を慮(おもんばか)られた御歌です。地元では、天皇が二ツ井に到着されたとき、ちょうどこの皇后の御歌が届けられた、と言い伝えられています。

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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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