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[特別編]昭憲皇太后の聖蹟を歩く(下)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
(奈良県橿原市)橿原神宮の外拝殿(げはいでん)から内拝殿を望む。
内拝殿の奥に内侍所の建物がある
1、明治23年行啓(1)―奈良・大阪・兵庫

A橿原神宮
 4月21日、桜井から吉野へ向かう途中、皇后は畝傍山(うねびやま)の麓の初代神武天皇の陵(みささぎ)に参拝し、翌日の帰路には橿原神宮に参拝されました(写真)。いずれも歴代の皇后として初めてのことです。

 この月の2日、神武天皇の宮殿跡とされる場所に、天皇とその皇后を御祭神として橿原神宮が創建されました。この年は、天皇のご即位から2550年にあたり、創建に際して京都御所の内侍所(ないしどころ=御鏡の奉安所)が本殿として移築されています。建物は今も健在で、重要文化財です。

 皇后のご参拝は、神宮創建の直後のことであったのです。その際、次の御歌を詠まれています。

広前に玉ぐしとりてうねび山高きみいつを仰ぐけふかな


 皇后は陵の大前に玉串を奉り、神武天皇の気高きご威光を間近に拝されました。

橿原に宮居ましけむ昔より日嗣(ひつぎ)かはらぬ国はこのくに

 ご参拝前年の御歌です。神武建国の昔から、天皇の御位(みくらい)が変わることがない国、それがこの日本であると詠まれています。皇統への揺るぎない確信が窺えます。
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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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