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聖蹟を歩く 第19回 明治13年甲州・東山道巡幸(3)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
山梨から長野へ
 明冶13年(1880)6月23日、長野県境へ向けて、明治天皇は山梨県の菅原行在所(北原宅)を発たれました。「空よく晴れて、遠近の山鮮やか」な日和です(『明冶13年御巡幸誌』)。今回の巡幸の旅路は、すでに一週間が経過しています。
 県境に近い教来石では、40人ほどの早乙女が谷あいの水田で田植えをする様子が天覧に供されました。「明治天皇御田植御通覧之址」碑(昭和14年)が建ち、少し道を進むと、平成10年(1980)白州町(当時)の教育委員会が設けた新しい「御膳水跡」の標示に「明冶13年、明治天皇がご巡幸の際にこの細入沢の湧水をお飲みになり、お誉めに与りました」と記され、往時を思い出させてくれます。


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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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