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座談会 鎮座百年に向けて「杜は人とつながっている」
進士 五十八 × 養老 孟司 × 伊藤 弥寿彦 
 
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進士 神宮内外苑の時代的、都市的意味も大事だと思いますね。明治神宮造営計画には「和魂洋才」のバランス感覚が認められます。日本の自然風土と多様性原理で内苑の杜を造り、西洋の統一性原理で外苑をデザインしています。内苑はエコロジカルで生物多様性の世界、外苑は銀杏並木でビスタ(眺望)を通してかっこいい。外から文明を移入するときの日本人の態度というか、それが面白い。御祭神と重なりますね。
 もうひとつは都市問題。気候変動で、世界のあちこちで洪水や砂漠化がみられます。だから、都市レベルでも水のコントロールや循環が必要だし、ヒートアイランド対策で緑の保全が強く求められているんです。大木が林立する内外苑全体で百ヘクタール規模の緑地の果たす意味は、どんなに大きいか。オリンピックで施設をつくるとき緑と水が循環する構造にしないと、持続可能な東京にはならない。神宮の杜から未来の東京を学んでほしいと思うんです。鎮座百年と東京オリンピックは同じタイミングですから。
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進士 五十八(しんじ・いそや)

昭和19年、京都府出身。農学博士、東京農業大学名誉教授。日本学術会議前環境学委員長。明治神宮の杜づくりに当たった上原敬二林学博士に造園学を学ぶ。東京農業大学学長、日本造園学会長、日本都市計画学会長、東南アジア国際農学会長など歴任。著書に『風景デザイン』(学芸出版社)、『グリーン・エコライフ』(小学館)、『日本の庭園』(中公新書)、『日比谷公園』(鹿島出版会)など多数。平成19年、紫綬褒章受章。



養老 孟司(ようろう・たけし)

昭和12年、神奈川県出身。東京大学医学部を卒業後、東京大学大学院基礎医学解剖学にて博士課程終了、医学博士号取得。東京大学助手、助教授を経て解剖学第二講座教授。東京大学を定年前に退官。ベストセラーになった『バカの壁』(新潮新書)をはじめ、『庭は手入れをするもんだ 養老孟司の幸福論』(中央公論新書)、『身体巡礼』(新潮社)など著書多数。昆虫採集が趣味で、ゾウリムシが専門。



伊藤 弥寿彦(いとう・やすひこ)

昭和38年生まれ、東京都出身。自然映像プロデューサー。米国ミネソタ州立大学(動物学専攻)卒業。東海大学海洋学部博士課程前期中退。西表島で海洋生物の研究後、自然映像ディレクターとして活動を開始し、国内にとどまらず世界各地を取材して映像作品を作成。『生きもの地球紀行』『ダーウィンが来た!』『NHKスペシャル・プラネットアース』などの番組を手がける。趣味は昆虫(カミキリムシ)の研究。曾祖父は初代内閣総理大臣、伊藤博文。

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