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聖蹟を歩く 第16回 明治11年北陸・東海道巡幸(10)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
(静岡市)明治天皇は新雪の富士山を仰いで御製を詠まれた
風光明媚の地を東へ
11月5日午前、静岡の行在所を発って程なく、天皇は雪の富士山を拝しました(写真)。馬車の小簾(おす)を巻き上げてご覧になったもので、「流石(さすが)に名山なり」と仰せられ、次の御製を詠まれたといいます(『明治天皇紀』)。

小車(おぐるま)のをすまきあけ(げ)てみつるかな朝日輝くふし(じ)の白雪
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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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