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聖蹟を歩く 第17回 明治13年甲州・東山道巡幸(1)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
(八王子市)明治天皇の聖蹟となった小仏峠には、「明治天皇小仏峠御小休所阯及御野立所」碑が遺されている
小仏峠を越えて
 17日(注:明治13年6月17日)、八王子を発った天皇は小仏峠(こぼとけとうげ)を目指されました。市街地では、臨時に陳列された生糸や織物などの物産を馬車の中からご覧になり、峠を間近にした小仏小休所の鈴木家で輿(こし)に乗り換えられました。
 <中略>
 峠上には天皇が休憩されたことを記念する聖蹟碑(写真)や随行していた三條実美の歌碑が建立されました。

小車(おぐるま)のをすまきあけ(げ)てみつるかな朝日輝くふし(じ)の白雪

 天皇の命を受けて三條は高尾山薬王院に詣でました。短歌はその際に詠まれたもので、こかい(蚕飼)つまり養蚕・製糸や絹織物業でにぎわう甲州路のようすが詠まれています。
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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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