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明治神宮外苑創建九十年を記念し聖徳記念絵画館が初の特別展
岩壁義光(元宮内庁書陵部編修課長)×角田拓朗(神奈川県立歴史博物館主任学芸員)
藤井正弘(聖徳記念絵画館副館長)×打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員) 
写真
「スケッチブック」を囲んで
初公開の「スケッチブック」

打越:今回の特別展示では、新たに発見された、「二世五姓田芳柳のスケッチブック」の初公開が実現しました。このスケッチブックを発見された角田先生からお話しください。

角田:発見されたスケッチブックは大正7年から8年にかけて、絵画委員会の調査の折、それぞれの場所でスケッチしたものになります。
 大正7年、絵画館をつくるにあたり、何をどう描くのかというのを、手探りで進めていく、その一歩目がわかります。ひじょうに面白い。細かいところ、史実にこだわった絵画なのですが、最終的な絵の仕上がりを意識して、画中の空間に人を動かすことを前提としたスケッチとなっています。空間を広くとることから、完成の具体的な構想がすでにあったと垣間見えます。おそらくは明治30年代以降に流行したパノラマ館という存在が念頭にあったと思われます。大画面の壁画をつくって、明治天皇あるいは明治時代をきちんと記録するんだ、よりドラマチックな絵画として仕上げるんだという意図が、最初のスケッチブックの段階からわかります。
 これまでは、文献資料だけが絵画館のはじまりとして知られるばかりでしたが、きちんと絵画資料としても裏付けられてくるのは、美術史学的にも意義深いと思います。
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岩壁 義光(いわかべ・よしみつ)

昭和25年、東京都生まれ。元宮内庁書稜部編修課長、学習院大学史料館客員研究員、法政大学大学院・清泉女子大学非常勤講師。神奈川県立歴史博物館主任学芸員を経て、平成2年「昭和天皇実録」編修のため宮内庁に異動、同23年退官。『太政官期地方巡幸資料集成』、『黒船来航譜』など多数の編修書がある。

角田 拓朗(つのだ・たくろう)

昭和54年、東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程中退。平成18年より、神奈川県立歴史博物館学芸員。五姓田派を中心に、日本美術史学史や美人画など幅広く近代日本美術史をフィールドとして研究活動を行う。『五姓田義松史料集』、『絵師五姓田芳柳 義松親子の夢追い物語』などの編修書がある。

藤井 正弘(ふじい・まさひろ)

昭和44年、千葉県生まれ。平成4年に玉川大学芸術学科美術専攻陶芸科を卒業し、同年、明治神宮外苑に奉職。平成25年より聖徳記念絵画館副館長に就任。外苑奉献90年に際し、聖徳記念絵画館での特別展の企画を担当している。

打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県生まれ。明治神宮国際神道文化研究所主任研究員。現在、日本全国に遺されている御祭神の聖蹟調査を継続中で、本誌および研究所の機関誌『神園』に聖蹟について連載している。著書として『御歌とみあとでたどる明治天皇の皇后 昭憲皇太后のご生涯』などがある。

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