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聖蹟を歩く 第23回 明治13年甲州・東山道巡幸(7)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
(土岐市)馬車から輿へお召換えになった場所には、山県有朋が書いた「聖徳無窮」碑が天高く聳える
多治見へ

 明治13年(1880)6月29日、明治天皇は岐阜県の大井行在所(あんざいしょ)(伊藤邸)を発ち、下街道(したかいどう)を多治見へ向けて進まれます。その日の午後、神明峠を控える土岐口(ときぐち)に到着、馬車から輿(こし)に乗換えられました。
 現在、その場所には、「聖徳無窮」碑(大正8年建立)が聳え立ち(写真)、副碑として「明治大帝駐蹕(ちゅうひつ)碑」と「万古無窮」碑が遺されています。駐蹕碑の柱頭には、県立多治見工業学校が製作した鳩の工作物が置かれて、彩りを添えています。近くにはバス停「御幸町」があります(「みゆき探訪記G」本誌前号)。
 天皇は、巡幸に際して新たに開かれた新道を経て、多治見行在所(西浦邸)に到着されました。
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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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