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本間 昭雄(社会福祉法人聖明福祉協会 理事長)
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本間家7代目・玄調が著した『瘍科秘録』を開く本間理事長
改めて、聖明福祉協会設立の経緯をお教えいただけますか。

 僕は昭和24年に医療事故で失明しまして、病院のベッドの上で呻吟(しんぎん)しました。これからどのように生きていこうか考えました。
 実は僕が2歳のとき、本間家9代目の祖父が私に遺言書を残していました。そこに本間家とはどういう家柄かということと、「その名を竹帛(ちくはく)に垂れよ」と書かれていました。書物に残るような人間になれ、と。本間家7代目の玄調は華岡青洲の一番弟子で、青洲の外科学を大成した人です。『瘍科秘録』という本を著しました。多くの人を救い、徳川斉昭から「救(すくう)」という称号を贈られたのです。ですから、“世のため人のため”というのが本間家の伝統だと思いました。従兄弟もたくさんいた中で、祖父がなぜか僕だけに遺言書を残していたんです。
 失明した時は絶望しましたけれども、やっぱり祖先のことを考え、親のことを考えると、なんとか生きなくちゃ、と。
 悩み苦しんだ経験を、同じ失明者のために役立てられないかと、日本社会事業学校(現日本社会事業大学)の門を叩きました。目の見えない人を受け入れるのは初めてということでしたが、立派な先生が多く、そこで勉強した後に、昭和30年、聖明福祉協会を設立しました。
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本間 昭雄(ほんま・あきお)

昭和4年、東京生まれ。家業である医師を目指していたが医療事故により20歳で失明。苦悩の日々を過ごすも、視覚障害者の福祉に役立つことを目標とし、昭和30年に聖明福祉協会を設立。昭和44年、国内では唯一の盲大学生奨学金制度を設立。現在、盲老人施設を3つ経営している。『ぐち』(聖明福祉協会)、『闇の中に心の炎を』(聖明園・富士見園後援会)、『救』(講談社出版サービスセンター)などの著書がある。

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