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聖蹟を歩く 第24回 明治13年甲州・東山道巡幸(8)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
(桑名市)内宮の宇治橋から移築・整備された鳥居
桑名ご上陸

 江戸時代の東海道は、熱田(あつた)の宮宿(みやしゅく)と桑名宿を「七里(しちり)の渡し」と呼ばれた航路で結んでいたため、当地は桑名の表玄関であり、東海道を往来する人々や伊勢の神宮への参拝者たちで賑わいました。明治天皇がご滞在の時期には、洋風建築の警察署や電信局が設けられ、街は活況を呈していました。
 川から上陸すると、有名な「一の鳥居」が出迎えてくれます。天明年間(1781〜89)より、神宮の式年遷宮のたびに古材の払い下げを受け、「一の鳥居」が設けられるようになりました。神宮へ向かう人々が最初にくぐる鳥居です。現在の鳥居は、かつて宇治橋の西詰(にしづめ)に設置されていたもので、平成25年(2013)の第62回の遷宮に際し移築されました。当地への設置は、平成27年6月のことです(写真)。
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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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