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聖蹟を歩く 第26回 明治13年甲州・東山道巡幸(10)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
     (亀山市)鈴鹿峠から望む雄大な風景
鈴鹿峠

 明治天皇が鈴鹿峠を越えられるのは、明治元年(1868)9月の東京行幸に始まり、同年12月の京都還幸、翌2年3月の東京再幸に続く4回目で、実は今回が最後です。以後の移動手段は汽車が主となります。
 明治13年7月12日、三重県を巡幸中の天皇は、陸軍演習のご親閲(しんえつ)を終え、亀山を経って旧東海道を西へ進まれます。難所の鈴鹿峠を控え、坂下で騎馬から輿(こし)に召(め)し換え、急峻な道を辿られました。峠上が県境で、先導が三重県令から滋賀県令の籠手田安定(こてだやすさだ)に代わります。
 現地には、今も巨大な自然石の常夜灯が佇立(ちょりつ)し、往時を偲ばせています。
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打越 孝明(うちこし たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。

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