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聖蹟を歩く 第30回 明治14年北海道・秋田・山形巡幸(5)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
(名取市)夕陽に映える「衣笠の松」
衣笠の松

 明治14年(1881)8月、夏の盛りのこの時期、明治天皇は北海道へ向けて東北地方を北上されています。11日のご宿泊は、岩沼の竹駒神社です。宝暦2年(1752)に造営の行(あん)在(ざい)所(しょ)の建物は、かつては文部省指定の聖蹟で、長く社務所の一部として活用されました。
 翌12日は、仙台へ至る行程です。
 増田の小休所(菊池邸)は、明治9年に続く2回目のご滞在です。前回のお立ち寄りに際して、邸内の松の古木が「衣笠の松」と命名されました。巡幸に随行していた木戸孝允の短歌「大君のたちよりましゝ陰なれば衣笠とこそいふべかりけれ」に因みます(『明治天皇聖蹟 東北北海道御巡幸 巻上』)。「衣笠」は高貴な方の頭上にかざす天蓋(てんがい)のことで、松の古木が巨大な「衣笠」に見立てられたのです。明治14年の巡幸後には、樹下に「衣笠松記碑」が設けられました。巡幸に随行していた左大臣の有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)親王が題字を書いています。
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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。
 

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