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聖蹟を歩く 第35回 明治14年北海道・秋田・山形巡幸(10)
打越 孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
写真
写真@ (野辺地町・平内町)海沿いに立つ藩境碑

野辺地湾沿いを往く

 明治14年(1881)8月27日、東京を発って29日目、明治天皇は青森県のを発ち、野辺地湾に沿って進まれました。平坦な道が続きますが、降り続く雨でぬかるみとなり、難儀な一日となったようです。随行していた文学の児玉は「を没し、るむ」と日誌に記しています。推挽とは、車を押したり、引いたりすることです。
 戦争に際し、藩境に近い野辺地では、津軽藩と南部藩が一戦を交え、戦死者が出ています。海沿いに遺される「藩境塚」(写真@)を越えると・・・

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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成T・U』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。
 

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