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寄稿「私と武道」

 高校入学と同時に柔道部に入部したのが、私の武道とのかかわりのスタートになりました。現在45歳ですから、30年間、武道と向かい合ってきたことになります。

  これまで一貫して、どの先生からもご指摘いただいた言葉が、「実生活に活かされないような道場稽古は意味がない」でした。身体を鍛えるだけならば、むしろ科学的なトレーニングの方が効率的でしょう。それを、なぜ、わざわざ命のやりとりから始まった武術の技のつらく、場合によっては危険な稽古をするのでしょうか。

 武道と真剣に向かい合うことは、まず護るべき自分の命について考えることであり、その延長線上に、自分が命をかけても護るべきものとは何か、これを積極的に言い換えれば自分の「本心」とは何かについて、突き詰めていくことだと思います。

また、試合や試合形式による昇段審査は、当然ながら、その人間の社会的な立場や評価等とは関係なく、裸の個人としての能力に否応なく直面させられるものです。

 このような稽古を積み重ねていく中で、自分にとって一生に一度あるかないかの局面を見逃さない、そのときには、躊躇無く命をかける覚悟で事に当たることができる心身を持っているということが、武道を修めていることの意義だと思い定めてきました。

しかし、2年前、ひどい椎間板ヘルニアを患い、武道を始めて以来、半年間も稽古を休むという初めての経験の中で、私は、要するに武道が好きなのだという、単純な事実に気づきました。

  目先の勝敗にこだわることなく正しい稽古を積み、ともに道を追求する素晴らしい仲間との出会いを楽しむ、それで十分だというのも、また、正直な感覚です。
これからも、自分の限界を見極めながら、自分なりの武道を追求していきたいと思うのです。


くろだ・ぶいちろう=昭和53年に東京大学合気道部に入部と同時に、至誠館武道研 修科に入門(合気道5段)。総務省(旧自治省)入省後、平成 3年に、あわせて剣道も始める(剣道5段)。熊本県副知事等 を経て、現在、総務省自治財政局交付税課長。

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