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【令和2年】

春号

 『代々木』は、明治神宮・明治神宮崇敬会が発行する季刊誌です。

 我が国の美しい伝統精神を未来に伝えるため、昭和35年より刊行をつづけております。

 明治神宮崇敬会の皆様にお送りしております。

  [明治神宮崇敬会のお申込み]

 ・「日本の名刀」 原田一敏

・ 明治神宮鎮座百年祭記念奉納コンサートを前に 葉加瀬太郎

・ [連載]聖蹟を歩く  第36回 明治14年北海道・秋田・山形巡幸(11)

  打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

・ 「資料に見る明治神宮とその時代」  第19回『明治神宮鎮座十年祭関係綴』

・「日本の名刀」 原田一敏
・「日本の名刀」 原田一敏

今年の立冬は5月5日。この日、御祭神の御装束が夏物に。“衣替え”される「御衣祭」が行われます。立冬の日には夏物から冬物へと取り替えられ、年に2回「御衣祭」は行われますが、この祭典は限られた神職のみが奉仕し、参列者はいない上、白い絹垣で覆われ、その様子を見ることはできません。この祭典にあわせ、御祭神を御守りしている神剣の手入れと点検が刀剣の専門家、「刀剣師」によって行われます。その刀剣師を長年にわたって奉仕している刀剣研究第一人者・原田一敏氏に、御衣祭から明治天皇・明治神宮の刀剣などさまざまな話を伺いました。

 手入れによって千年の輝きが保たれる

最初に(刀剣師として)伺ってから四十年を超えました。もともとは私の恩師である佐藤寒山という刀剣研究の第一者がずっと奉仕していたんですね。参宮橋の刀剣博物館(当時は……

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、崇敬会にご入会下さい [崇敬会入会はこちら]

・ 明治神宮鎮座百年祭記念奉納コンサートを前に 葉加瀬太郎
・ 明治神宮鎮座百年祭記念奉納コンサートを前に 葉加瀬太郎

 英国と日本を行き来しながら、日本 各地でコンサートを行い、精力的に活動しているヴァイオリニストの葉加瀬太郎氏。今年の東京オリンピック・パラリンピック開催にあたっては東京都より「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー進に向けた思議会」のメンバー(パラ応援大使)に選ばれ、応援ソングも作曲しています。来る5月30日には、明治神宮鎮座百年祭記念して奉納コンサートを実施します。

 一歩入るだけで感じるもの

――明治神宮にはよくお参りにいらっしゃるのですか?

明治神宮には、学生の頃は初器に来ていましたし、結婚してからは娘と歩きに来たり。最近では、娘のスウェー デン人の友達が「行きたい」と言うので、一緒に来ました。明治神宮に一歩入るだけで、感じるものがあるのは日本人のDNAですよね。普段ぜんぜん感じない。信仰心とでも言っていいと思うのですけど……

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・ [連載]聖蹟を歩く  第37回 明治14年北海道・秋田・山形巡幸(11) 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
・ [連載]聖蹟を歩く  第37回 明治14年北海道・秋田・山形巡幸(11) 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

■「昭憲皇太后の輝歌」

 明治14年(1881)2月30日、北海道を巡幸中の明治天皇は札幌に到着し、9月3日でご滞在になりました。ご滞在中の天皇の御膳水は、今の北海道知事公館の敷地にあった井戸水が用いられました(写真1)。 翌31日、東京の昭憲皇太后から、巡幸中の明治天皇をお案じになる電報が届きました。次の御歌は、この時期に皇后が詠まれたものです(『明治天皇紀』)。

 民のため いてます道そ 北の海の 霧も御船を よきてたゝなむ 

 大意は「国民のためにお出かけになった旅路であるから、お上がお乗りになる船を妨げずに北の海の霧も立つことでしょう」。皇后は、さぞや巡幸の恙なきを念じて……

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・ 「資料に見る明治神宮とその時代」  第19回『明治神宮鎮座十年祭関係綴』
・ 「資料に見る明治神宮とその時代」  第19回『明治神宮鎮座十年祭関係綴』

創建以来初めての式年祭となる鎮座十年祭は、昭和5年10月31日の「前日の儀」より11月4日の「朝御饌の儀」の5日間に亘り、大正9年の鎮座祭を再現することを根本に、第二代宮司一戸兵衛以下の奉仕にて、厳粛裡に斎行されました。その傍らで奉祝行事は、東京府、東京市及び東京商工会議所によって結成された明治神宮祭奉祝会により計画され、外苑競技場での運動大会、代々木練兵場での乗馬大会、南・北両参道入口での活動写真、打上花火等々が賑々しく奉納されました。

 『明治神宮鎮座十年祭関係』に綴られている、冊子『明治神宮と鎮座十年祭』(明治神宮祭奉祝会発行)には、「其れは恰も明治天皇がここに再生遊ばされたかの如きもので、国民史心の大歓喜とするところである」と記されており、明治神宮に寄せる篤い崇敬の誠心が偲ばれ……

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