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【平成24年】

秋号

『代々木』は、明治神宮・明治神宮崇敬会が発行する季刊誌です。

我が国の美しい伝統精神を未来に伝えるため、昭和35年より刊行をつづけております。

明治神宮崇敬会の皆様にお送りしております。

 

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天皇皇后両陛下 皇太子殿下、各宮家御参拝
天皇皇后両陛下 皇太子殿下、各宮家御参拝

明治天皇百年祭にあたり天皇皇后両陛下 皇太子殿下、各宮家御参拝

明治天皇百年祭にあたり、7月18日、天皇皇后両陛下並びに皇太子殿下には、明治神宮に御参拝遊ばされた。〔中略〕7月27日には、秋篠宮同妃両殿下、眞子内親王殿下が参拝された。〔中略〕さらに8月2日には常陸宮同妃両殿下、同10日には高円宮妃久子殿下、承子女王殿下、典子女王殿下、絢子女王殿下が御参拝になった。

 

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古事記千三百年 明治天皇崩御百年 神話につながる皇統への素直な喜びと誇りを

すでに三世代ぶりに日本人の心の転換は始まっているのですから、明治天皇崩御百年という区切りは、今後、明治の御代を思い出そうという滔滔(とうとう)たる流れとなってゆくのではないかと思います。そこで大切なことは、明治のどこを思い出すのか。明治日本の精神の核はどこにあったのか、それは、古事記、日本書紀にある。神話につながる皇統に対する素直な喜び、そこに国としての誇りを取り戻すこと、そして明治天皇がおつくりになった近代日本、それを受け継いだ昭和日本、今日の我々が生きている平成日本、この大切なひとつながりという感覚を理解すれば、体感できれば、日本人として一人前といいますか、一つの高み、深みを理解したということができるのではないでしょうか。

 

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中西 輝政(京都大学名誉教授)

聖蹟を歩く 第11回 明治11年北陸・東海道巡幸(5)
聖蹟を歩く 第11回 明治11年北陸・東海道巡幸(5)

山を下った中茶屋小休所(島崎邸)では、精製した煎(せん)茶(ちゃ)が天覧に供され、天皇はそれを召し上がりました。島崎家は、以後「茶園ノ地域ヲ拡張シテ製茶ノ改善ニ苦心シ以テ天皇産業奨励ノ大(おお)御(み)心(こころ)ニ酬(むくい)ンコト」を期し(『富山県史蹟』第1号)、呉羽茶は広く知られるようになりました。現在、建物の跡地には文部省指定の聖蹟碑とともに、平成14年(2002)茶屋町自治会が作った新しい説明板「明治天皇の北陸巡幸について」が建てられました。巡幸の記憶は、今も確実に受け継がれています。

 

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打越 孝明(うちこし・たかあき)

昭和35年、茨城県水戸市生まれ。早大大学院に学び、同大学助手や大倉精神文化研究所専任研究員などを経て、現在明治神宮国際神道文化研究所主任研究員および早大非常勤講師を務める。著書に『絵画と聖蹟でたどる明治天皇のご生涯』、共編著に『日本主義的学生思想運動資料集成Ⅰ・Ⅱ』や『大倉邦彦の『感想』―魂を刻んだ随想録―』、論文に「明治天皇崩御と御製 上・下」(『復刊明治聖徳記念学会紀要』25・26)などがある。