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【令和3年】

秋号

 『代々木』は、明治神宮・明治神宮崇敬会が発行する季刊誌です。

我が国の美しい伝統精神を未来に伝えるため、昭和35年より刊行をつづけております

明治神宮崇敬会の皆様にお送りしております。

 [明治神宮崇敬会のお申込み]

 

・明治神宮と私 渡邊溪壽(明治神宮華道敬神会会長)

・明治神宮を訪れた外国人たち 今泉宜子(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

・[連載]聖蹟を歩く 第43回 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

・Mの森 連続フォーラム MORI×MAGOKORO

 

 

 

・明治神宮と私 渡邊溪壽(明治神宮華道敬神会会長)
・明治神宮と私 渡邊溪壽(明治神宮華道敬神会会長)

――いつも、どのような気持ちでお花を活けていらっしゃるのですか。

渡邊 御祭神のために、御神前が賑やかになるように、また、参拝者の方々の心が安まるような花が活けられるように、まごころこめております。

 御祭神にご満足いただける花を、というのも人間のこだわりになりますから、無心に近い、あまり手を加えすぎるのではなく、さっさっと。お花自体も人間の熱を好まないので、その方が生気のあるお花が活かるのではないかという感じがします。

 廻廊に飾らせていただきますので、風が強い時は困ります。花が倒れるだけならともかく、花器ごと飛んでいく場合もございますので。自然の中のことなので、やはりそうした部分に難しさを感じます。

 

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]

 

・明治神宮を訪れた外国人たち 今泉宜子(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
・明治神宮を訪れた外国人たち 今泉宜子(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

100年の訪問者たち

『社務日誌』をはじめとする明治神宮の公式資料によれば、外国人の正式参拝は大正9年11月19日、駐日英国大使チャールズ・エリオットをもって初めとする。正式参拝とは、神前に玉串を奉る拝礼で、明治神宮神職の立ち合いのもとに行われた。午後3時、エリオット大使は、秘書官1名、通訳1名を従えて来宮。参拝の後は、社殿の規模や様式、祭典儀式の式次第などをこと細かく案内役の神主に尋ねたという。

 サー・チャールズ・エリオットは、大正8年から14年まで全権大使を務めた。ラザフォード・オルコック以来、9人目となる英国代表の外交官だ。外交官のほかに東洋研究の学者でもあったエリオットは、・・・(略)

 

 

 

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]

 

 

○今泉宜子主任研究員の著書『明治神宮 内と外から見た百年――鎮守の森を訪れた外国人』が、9月中旬に刊行になります。

一般書店、または境内のフォレストテラス明治神宮にてお求めになれます。

 

発行:平凡社新書

体裁:新書判336ページ

価格:940円(税別)

 

 

 

 

 

・[連載]聖蹟を歩く 第43回 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
・[連載]聖蹟を歩く 第43回 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

 園内には、昭憲皇太后の御歌(みうた)「大宮のうちにありてもあつき日をいかなる山か君はこゆらむ」が刻まれた石碑(昭和36年建碑)があります。暑さの残る東京赤坂の仮皇居において巡幸中の天皇を慮(おもんぱか)られた短歌で、大意は「皇居の中に居ても暑さが身にこたえる日に、陛下は何処(いずこ)の山を越えてゆかれるのであろうか」。旧二ツ井町(ふたついまち)(今の能代市(のしろし))によって建てられた御歌碑です。

 地元では、天皇が当地に到着されたとき、この御歌が届けられていた、と言い伝えられています。この逸話がきっかけとなり、10年間にわたって「恋文(こいぶみ)コンテスト」が開催され、二ツ井は「恋文の町」として有名になりました。御歌は「恋文」である、という考えに基づき、各種縁結びの仕掛けがあるきみまち阪公園は、有名な観光スポットとなっています。

例えば、公園内に設置されている「恋文ポスト」には、・・・(略)

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]

・Mの森 連続フォーラム MORI×MAGOKORO
・Mの森 連続フォーラム MORI×MAGOKORO

 鎮座百年祭を記念したシンポジウム「Mの森 連続フォーラム~100年の森で未来を語る~第二章」が、令和3年7月10日(土)・11日(日)、明治神宮参集殿で開催された。

 この第二章は、MORI×MAGOKOROをテーマに、異なる立場(森づくりの実践・ランドスケープ研究・境内総合調査)から明治神宮の森に関わる専門家を招き、2日間にわたる3つのセクションで構成されている。

 当日は、定員を半分以下に減らし、新型コロナウイルス感染症対策を実施の上、2日間で約350人が参加した。

 

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]