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【令和4年】

秋号

 

 『代々木』は、明治神宮・明治神宮崇敬会が発行する季刊誌です。我が国の美しい伝統精神を未来に伝えるため、昭和35年より刊行をつづけております。明治神宮崇敬会の皆様にお送りしております。

 [明治神宮崇敬会のお申込み]

 

 

・明治天皇百十年祭にあたり天皇皇后両陛下御参拝

 

・明治神宮と私 深尾精一(明治神宮総代)

 

[連載]聖蹟を歩く 第47回 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

 

南参道鳥居竣功「現代技術による伝統の創作」

 

 

・ 明治天皇百十年祭にあたり御参拝式
・ 明治天皇百十年祭にあたり御参拝式

 

天皇皇后両陛下 深々と御一礼遊ばされて御拝礼

 

 天皇皇后両陛下、秋篠宮皇嗣同妃両殿下には、明治天皇百十年祭にあたり、7月21日、畏(かしこ)くも明治神宮に御参拝遊ばされました。

 当日は午前9時から御参拝式が大祭式で執り行われ、神社本庁統理・鷹司尚武氏、明治神宮名誉宮司・中島精太郎氏、そして明治神宮責任役員・総代あわせて12人が参列しました。新型コロナウイルス感染症が「第七波」を迎える中、感染症拡大防止のため、関係者へのご案内は最小限に差し控えることとなりました。

 御参拝式では祝詞奏上の後、天皇陛下よりの御幣帛を奉りました。

 

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]

 

・ 明治神宮と私 深尾精一(明治神宮総代)
・ 明治神宮と私 深尾精一(明治神宮総代)

 

新しい屋根はチタンか銅板か

 

 そして、実際に見てみるとかなり傷んでいたので、葺き替えようということになりました。修復委員会の席だったと思いますが、明治神宮の方が「チタンに葺き替えたらどうか」と言われたんですね。当時、浅草寺がチタンで葺いていました。チタンは少し加工が難しいのですが、耐久性は圧倒的なのですね。私は(新しいことを積極的に取り入れられた明治天皇をお祀(まつ)りする明治神宮がチタンも検討するのは明治神宮らしい。さすがだな)と思いました。

 けれども私は反対しました。・・・(以下略)

 

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]

 

 

 

・ [連載]聖蹟を歩く 第47回 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)
・ [連載]聖蹟を歩く 第47回 打越孝明(明治神宮国際神道文化研究所主任研究員)

 

尾花沢を経て楯岡へ

 

 明治14年9月28日、東京を発ってから61日目、天皇は山形県の猿羽根峠を越え、上原、荻袋、尾花沢、土生田を経て、楯岡行在所にご宿泊になりました。

 上原において、天皇は最上川の清流を直下に望む河岸に憩い、鮎漁をご覧になりました。川面には、日の丸の旗を翻して帆前船が川上へ遡上し、天皇のご滞在を盛り上げた。荻袋の開墾場において、天皇は耕作や牧牛を視察するとともに、近くで発掘された古木の化石を、尾花沢では、平安時代のものとされる柿本人麻呂の歌碑をご覧になりました。楯岡では、奉迎の花火が打ち上げられています。

 

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]

・南参道鳥居竣功「現代技術による伝統の創作」
・南参道鳥居竣功「現代技術による伝統の創作」

 

計画 素木・杉材に決定するまで

 

 創建時の鳥居(8基)はすべて台湾檜で、その後、南参道鳥居を除くすべての鳥居は建て替えもしくは全面的な修復を台湾檜か国産の檜で行ってきました。しかし現在、台湾檜は伐採禁止となっており、国産檜もこれだけの大径木を求めるのは困難であることがわかり、用材をどうするかが2年の歳月をかけて検討されました。案として、ベイヒバ(カナダヒノキ)、集成材、ハイブリット式(スチールと木材等)等があり、さまざまな角度から勘案し、最終的に「素木(しらき)で国産のもの」ということで杉に決定しました。

 

 

※記事抜粋です。『代々木』をお読みになりたい方は、[崇敬会にご入会下さい]