■ 秋の大祭 祭典・奉祝行事について

 ■ 秋の大祭 祭典・奉祝行事について

11月1日から11月3日まで「秋の大祭」が行われます。

11月1日の鎮座記念祭では、鎮座百年大祭を記念して明治天皇の御製(ぎょせい)からつくられた神楽「常久(とこしへ)の舞」が舞われます。

また、11月3日の文化の日は明治天皇の御誕生日にあたり、宮中より勅使(ちょくし)が差遣(さけん)されて例祭が行われます。

大祭期間中は、「舞楽」や「能・狂言」などさまざまな伝統芸能が奉納されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祭典

11月1日(日)午前10時  鎮座記念祭

11月2日(月)午前10時  秋の大祭 第二日の儀

11月3日(祝)午前10時  例祭

 

奉祝行事

10月31日(土)11:00 舞楽     於:神前舞台

11月 1日(日)12:00 邦楽邦舞   於:神前舞台

         15:45 三曲     於:神前舞台

    2日(月)11:45 能・狂言   於:神前舞台

    3日(祝)  9:00  全国弓道大会   於:武道場至誠館第二弓道場

           9:00  合気道演武    於:西参道沿芝地

         10:00   古武道大会    於:西参道沿芝地

         11:00 百々手式(ももてしき) 於:宝物殿東芝地

         13:00 流鏑馬(やぶさめ)   於:西参道沿芝地

         15:00 薩摩琵琶     於:外拝殿

※天候により変更の場合があります

 

10月31日(土) 11:00 舞楽  神前舞台

奉納/楽友会

「振鉾(えんぶ)」

周の武王が殷の紂王(ちゅうおう)を討って天下の平定を誓った様を象ったものといわれています。舞楽会(ぶがくえ)のはじめに奏するのを例とし、天地の神々や先霊をまつる意味があるとされています。左右一人ずつの舞人が舞台に登り、笛、太鼓および鉦鼓のみの演奏により舞います。それぞれ襲装束(かさねしょうぞく)、鳥甲(とりかぶと)を纏い、右肩をぬぎ、鉾を両手に持って舞います。

 

「陵王(りょうおう)」(左方の舞)

陵王は、舞楽の最も代表的な作品で、しばしば演奏される名曲です。

中国の北斉(550~577)の蘭陵王長恭(らんりょうおうちょうきょう)は、容姿が大変に美しかったので、常に厳しい仮面をつけて戦場に臨んでいたといわれています。ある時、周の大軍を金墉城(きんようじょう)に破り、勇名は天下にとどろきました。この曲は、この故事にのっとり、その姿を舞にしたものと伝えられています。左方の一人舞で、舞人は竜頭を頭に乗せた面をつけ、毛縁(けべり)の裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を着用し、金色の桴(ばち)を右手に持って勇壮華麗に舞います。

 

「登殿楽(とうてんらく)」(右方の舞)

この曲の由来等の詳細は不明ですが、笛師の下春という者が我が国に伝えた高麗楽の一つであると言われています。高麗双調(こまそうじょう=洋楽のイ音〈A音〉に相当する音を基音とする調子)の曲です。

右方の四人舞で、舞人は蛮絵装束(ばんえしょうぞく=唐獅子の刺繍のある袍をつける装束)を着て、巻櫻(けんえい)の冠を被り、緌(おいかけ)を着けて舞います。

舞の中の天地の岐呂利(ぎろり=手首を捻る)という舞振りが特徴となっています。

始めに高麗笛と篳篥の音頭が高麗双調の音取(ねとり)を奏し、当曲を吹き舞人が登台し出手(ずるて)を舞い、その後当曲舞となり舞人が退くのをみて吹止句を吹いて終わります。

 

「長慶子(ちょうげいし)」

醍醐天皇の孫・源博雅(980年歿)の作といわれている名曲で、慶祝の意を表す曲とされ、慣例として舞楽会の結びに奏されます。曲だけで舞はありません。

 

 

11月1日(日) 12:00 邦楽邦舞  神前舞台

 奉納/日本舞踊協会、長唄協会

長唄「鶴亀(つるかめ)」

・出演者 花柳基はるな

作曲の名人と謳われた長唄の十世杵屋六左衛門が、同名の謡曲の詞に曲をつけたものです。もともとは演奏用の曲ですが、その後、踊りの振りがつけられました。荘重で格調高いお祝いの曲です。

 

長唄「七福神(しちふくじん)」

・出演者 市山松十郎

江戸市村座(いちむらざ)で初演され、長唄の中でも最も古い曲の一つといわれております。「七福神」の名前のとおり、おめでたい踊りとしてよく上演される人気曲です。

古風ながらも賑やかな趣向も盛り込まれていて、特に間の早いところは、踊りとしての見所でもあります。

 

 唄  芳村 伊十郎

    芳村 金四郎

    芳村 長五郎

三味線 杵屋 栄次郎

    今藤 龍市郎

    杵屋 三禄

囃 子 堅田 喜三久

    藤舎 呂裕

    堅田 新一朗 

    梅屋 喜三郎

 笛  福原 百貴

 

 

1日(日) 15:45 三曲  神前舞台

 奉納/三曲協会

山田流箏曲 「漁村の朝(ぎょそんのあさ)」 

・伊藤松超 社中

昭和14年に初代伊藤松超が作曲した箏の高低二重奏曲です。

大正天皇(皇太子時代)の行幸にあわせ、岩倉櫻子が作詞したもので、静岡県静浦村(現・沼津市)の穏やかな漁村の朝の情景を描いています。夜明けから次第に活気づく漁村の様子や、地曳き網、寄せ来る波などが箏の合奏によって表現されています。

 

琴古流尺八 「雲井獅子(くもいじし)」

・川瀬庸輔 社中

九州博多一朝軒所伝の曲とされる雲井調子の「獅子」ですが、琴古流の同名曲は初代黒澤琴古の手付とされています。

九州の曲は一般的に豪放、明快、素朴なイメージがありますが、琴古流では幾星霜を経るうちに軽快で流れるような都会的な曲趣となり、広く愛好されている曲です。

 

 

2日(月) 11:45 能・狂言  神前舞台

 奉納/能楽協会

能「養老(ようろう) 祝言之式(しゅうげんのしき)」

美濃国養老の滝に遣わされた勅使は、親子の木樵(きこり)に出会います。孝子が滝の水を老父に飲ませたところ、若返り長寿を得たという滝の水の薬効を語り、二人はその水を汲んで勅使に捧げると、姿を消します。やがて天から音楽が響き、養老の山神が現れ、滝の水のめでたさを讃えて舞を舞い、帝の御代の長久と天下泰平を祝福します。本日は小書「祝言之式」により、勅使の前に山神が姿を現す後半部分を中心に上演し、めでたく舞い納めます。

 

狂言「舎弟(しゃてい)」

いつも兄に「舎弟」と呼ばれる弟は意味を知らず物知りに尋ねます。男はいたずらで「盗人のことである」と教えます。真に受けた弟は怒って兄の盗みを暴露し、兄のほうが舎弟ではないかと罵(ののし)り喧嘩になります。

 

【養老】

シ  テ 永島  充

ワ  キ 野口 能弘

ワキツレ 野口 琢弘

笛    平野 史夏

小  鼓 鳥山 直也

大  鼓 柿原 光博

太  鼓 桜井  均

後  見 坂 真太郎

     桑田 貴志

地  謡 山崎 正道

     鈴木 啓吾

     小島 英明

     中森健之介

     山崎 友正

【舎弟】

シ  テ 野村 眞之介

ア  ド 石井 康太

     野村 万之丞

後  見 野村 拳之介

 

 

3日(祝) 9:00 全国弓道大会  武道場至誠館第二弓道場

 奉納/全日本弓道連盟

全日本弓道連盟会員千人以上が参加する大会で、全員が一手(二射)奉納し、皆中者を有段者と称号受有者の部に分けて競射します。

 

3日(祝) 9:00 合気道演武  西参道沿芝地

奉納/日本光輪会

合気道は、旧大日本武徳会が柔道や空手道とは別に、総合実践武道として創設したものです。

 

3日(祝) 10:00 古武道大会  西参道沿芝地

 奉納/日本古武道振興会

かつては三十種ありましたが、現在残っているのは十数種です。明治神宮では、十手術、薙刀術、砲術、鎖鎌術など珍しい武術が奉納されます。

 

3日(祝) 11:00 百々手式(ももてしき)  宝物殿東芝地

 奉納/弓馬術礼法小笠原教場

百手式とは、十人が十手ずつ(矢二本が一手)射るところからきており、大きな祝典の際、神を勧請し、弓をもって祈念する儀式です。

 

3日(祝) 13:30 流鏑馬(やぶさめ)  西参道沿芝地

 奉納/大日本弓馬会

流鏑馬の起源は、欽明天皇が宇佐神宮の神前で天下泰平、五穀豊穣を祈願し、馬上から3つの的を射させられた矢馳馬(やばせめ)神事にさかのぼります。

明治神宮では大正9年、鎮座奉祝流鏑馬が武徳会より奉納され、昭和7年以降は全日本弓馬会より毎年奉納されました。昭和20年に一度中断しましたが、同28年に復活し、今日に至っています。

 

3日(祝) 15:00 薩摩琵琶  外拝殿

 奉納/友吉鶴心

『本能寺(ほんのうじ)』 

明智光秀の謀反(むほん)と伝わる「本能寺の変」を物語った作品です。明治天皇が東宮(後の大正天皇)のためにお買い上げなさった琵琶と同じ作者・林宇助の琵琶で勤めます。

 

10月25日(日)~11月23日(祝) 菊花展  正参道

 奉納/各菊花会奉納団体

戦前は、11月3日の明治節を中心に各会派の奉納がありましたが、一時中断しました。昭和27年明治天皇御生誕百年祭を機に、復活しました。