明治神宮外苑の中心施設である聖徳記念絵画館。館内に展示される明治天皇・昭憲皇太后の御事績を描いた80点の巨大壁画は、長い時を経てもなお鮮やかに、近代国家の礎を築いた明治という激動の時代を雄弁に物語っています。その裏には、壁画制作に精魂を込めた画家たちの並々ならぬ努力がありました。
令和8年(2026)10月、外苑は大正15年(1926)の創建から100年を迎えます。この節目にあたり、歴史の継承を絵画館の壁画に託した先人に思いを致し、このたび明治神宮ミュージアムにて特別展を開催します。
本展覧会では、明治を生き、明治を描いた壁画の揮毫者たちに焦点をあて、その画業と志を3期にわたり紹介。館内では、保存修理工事のため休館中である絵画館から実物の巨大壁画を通期で6点、2点ずつ入れ替えながら展示します。あわせて、前・中・後各期テーマごとに、官展出品作などの揮毫者の作品を展示し、その多彩な活躍を紹介し、会期中には、画家にゆかりある地域の美術館・博物館の協力を得て、ミュージアムレクチャーやワークショップも実施します。
壁画を通じて現代に至りても全国に結ばれる明治の時代と息吹を感じていただければ幸いです。
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■前期9月26日(土)~10月11日(日)
歴史画のパトロネージュ~明治の画家を支えた人々~
壁画揮毫者と奉納者にスポットを当て、絵画館誕生をさまざまな形で支えた人物や団体を紹介。
壁画:《富岡製糸場行啓》荒井寛方、《王政復古》島田墨仙
主な出品作品:《五葉蔦》岡田三郎助(泉屋博古館東京)、《海神》荒井寛方(さくら市ミュージアム 荒井寛方記念館)、《橋本左内》島田墨仙(福井市立郷土歴史博物館)
【ワークショップ】
9月26日(土)・27日(日) 繭からの糸繰り実演と体験 林久美子氏(シルクキュレーター)
9月27日(日) 繭クラフトから糸繰りまで五感で楽しむ養蚕文化
■中期10月17日(土)~11月8日(日)
生誕150年の画家たち~展覧会を彩った名品とともに~
令和8年前後に生誕150年を迎える画家を中心に展覧会出品作を交え画業を紹介。
壁画:《徳川邸行幸》木村武山、《岩倉邸行幸》北蓮蔵
主な出品作品:《弁財天》木村武山(茨城県近代美術館)、《曲浦》山本森之助(東京国立近代美術館)、《こだま》川崎小虎(東京国立近代美術館)
【連続レクチャー】
第一回 10月8日(木)
《王政復古》を描いた島田墨仙を語る 佐々木美帆氏(福井県立美術館主任)
《富岡製糸場行啓》を描いた荒井寛方を語る 大木礼子氏(さくら市ミュージアム 荒井寛方記念館館長)
第二回 10月29日(木)
《徳川邸行幸》を描いた木村武山を語る 中田智則氏(茨城県近代美術館企画課長)
《岩倉邸行幸》を描いた北蓮蔵を語る 奥間政作氏(秋田公立美術大学美術教育センター准教授)
【ワークショップ】
11月7日(土)
巨匠・木村武山の世界へ 笠間×明治神宮の旅 日帰りバスツアー
笠間観光協会主催
[共催]笠間市 [協力]明治神宮・笠間稲荷神社
■後期11月14日(土)~12月6日(日)
海を渡った洋画家たちが見た明治~その画業と交友と~
壁画を描いた画家たちの西洋体験に着目し、多彩な作品と相互の交流を紹介。
壁画:《憲法発布式》和田英作、《日露役奉天戦》鹿子木孟郎
主な出品作品:《落穂拾い》ミレー原作・和田英作模写(東京藝術大学)、《読書の後》山下新太郎(泉屋博古館東京)、《佛将ロゼト中尉負傷之図》松岡壽(国(皇居三の丸尚蔵館)
【連続レクチャー】
第三回 11月19日(木)
壁画を描いた画家たちの留学と交友 山田真規子氏(目黒区美術館学芸係長)
宮内省買上品・献上品に見る壁画揮毫者たちの画業 田中純一朗氏(皇居三の丸尚蔵館主任研究員)
主 催 :明治神宮
協 力 :(一財)明治神宮崇敬会
会 場 :明治神宮ミュージアム 【地図⑧】
休館日 :木曜日(但し、10月22日は開館)
開館時間:午前10時~午後4時30分まで(入場は30分前まで)
入館料 :一般 1,000円 学生・団体 900円 小学生未満無料
※明治神宮崇敬会会員は本人含め3名まで無料
※前中後期で展示品が全て入れ替わります(常設展示品を除く)
※10月12日(月)~16日(金)、11月9日(月)~13日(金)は展示替期間のため休館となります
明治神宮外苑創建百年記念「聖徳記念絵画館の巨大壁画にせまる」
●前期展のワークショップ
蚕という昆虫がつくる繭から生み出されるシルクは、伝統的な染織品のほか、衣類や寝具など私たちの暮らしを支えてきたことをご存じでしょうか? 養蚕業は、明治神宮の御祭神・昭憲皇太后の思(おぼ)し召しにより、明治期の日本において国家的なプロジェクトとして近代化の一端を担いました。特に、希少価値の高い「小石丸」は、平成の御代に皇后(上皇后陛下)の思し召しによって御養蚕所での飼育が継続され、正倉院の宝物や古代の織物の復元に大きな役割を果たした事で知られています。
このワークショップでは、座繰り器という専門の器具を用いて糸を繰り出したり(糸繰り)、本物の蚕や繭に実際に触れていただきながら、専門講師・伝道師が養蚕の歴史や技術を皆様にご紹介します。
ぜひ奮ってご参加ください。
9月26日(土)・27日(日)
繭からの糸繰り実演と体験
講師:林久美子氏(シルクキュレーター)
開催場所:明治神宮ミュージアム1Fロビー 【地図⑧】
開催時間:13:00~15:00
申込不要:入館者はどなたでも見学できます
9月27日(日)
繭クラフトから糸繰りまで五感で楽しむ養蚕文化
明治神宮、一般財団法人 大日本蚕糸会共催
協力:富岡製糸場世界遺産伝道師協会
【体験イベント】
・世界遺産富岡製糸場について伝道師による解説
・座繰り(参加者には「体験証」を発行します)
・まゆクラフトづくり
・まゆつり
【特別動画上映】
「シルク時空を超えて(ダイジェスト版)」(30分程度)
「シルクを知る―養蚕・製糸・富岡製糸場の魅力」(35分程度)
【展示】
・世界遺産富岡製糸場の紹介パネル
・カイコの一生のパネル
・まゆと生糸ができるまでのパネル
・日本の蚕糸業の現状のパネル
・カイコの不思議!カイコと生糸に触れるコーナー
開催場所:明治神宮参集殿 【地図⑫】
開催時間:11:00~16:00(最終入場15:30)
申込不要(但し一部クラフト体験は混雑時整理券を配布)
●中期展のワークショップ
壁画《徳川邸行幸》を描いた日本画の巨匠・木村武山ゆかりの地を巡るツアーを開催します。
木村武山は茨城県笠間市の出身で、美術思想家で知られる岡倉天心の薫陶を受けた画家です。歴史画や花鳥画を得意とし、晩年は仏画にも取り組んだことで知られています。本年は武山生誕150年の節目にあたり、これを記念して武山ゆかりの地などを巡ります。
最初に明治神宮ミュージアムで武山が描いた壁画《徳川邸行幸》を見学後、参拝いただきます。ちょうどこの時期は秋の大祭につき、笠間市から奉納される菊が境内参道を彩っています。参拝後、笠間の大日堂や笠間稲荷神社内において武山が手掛けた仏画や天井画を鑑賞いただきます。特に、笠間稲荷神社境内にある笠間稲荷美術館の特別展「木村武山」展のほか、大正天皇即位記念の折に伊東忠太(明治神宮社殿を手がけた建築家)によって建てられた瑞鳳閣など、通常では見ることのできない場所を特別に巡ることができるまたとない機会です。
ぜひ奮ってご参加ください。
11月7日(土)
巨匠・木村武山の世界へ 笠間×明治神宮の旅 日帰りバスツアー
笠間観光協会主催
[共催]笠間市 [協力]明治神宮・笠間稲荷神社
【行 程】
8:00 Ⓐ丸ノ内鍛冶橋駐車場 集合
8:20 Ⓑ明治神宮ミュージアム前 集合
(Ⓐ、Ⓑどちらからでも参加できます)
8:30 参拝(菊花展を観ながら当神宮の研究員による境内案内)
明治神宮ミュージアムにて、木村武山作《徳川邸行啓》の壁画を見学
12:15 和膳 吉光庵
―昼食(秋の味覚膳・モンブラン)
13:25 大日堂
―見学(木村武山が描いた仏画)
14:15 笠間稲荷神社
―参拝及び菊まつり見学
―瑞鳳閣見学(木村武山が描いた天井画)
15:50 道の駅かさま
―お買い物
19:00 丸ノ内鍛冶橋駐車場 解散
詳細はこちら
明治神宮外苑創建百年記念「聖徳記念絵画館の巨大壁画にせまる」記念展
本展覧会で実際に展示されている作品について、より詳しく、より面白く鑑賞してみませんか?
壁画揮毫者にゆかりのある美術館・博物館から学芸員を各回2名お招きし、画家と各作品の魅力について語っていただきます。
展示上ではご紹介しきれなかった作品や各画家の画業をわかりやすくお話しします。画家の意外な一面にも出会えるかもしれません。
ぜひ奮ってご参加ください。
時 間:各回13:00~15:30
※レクチャー終了後15:30~16:30まで、参加者のみの館内見学時間を設けます
場 所:明治神宮ミュージアム 【地図⑧】
定 員:各回50名(抽選)
参加費:各回1,000円(入館料込)
応募方法
第一回はこちら 申込み締切:9月14日(月)17:00
第二回はこちら 申込み締切:10月5日(月)17:00
第三回はこちら 申込み締切:10月26日(月)17:00
※抽選結果は各回の〆切日の二日後にメールにて送ります。当選の方は、参加費の振込(みずほ銀行)をお願いします。確認がとれ次第、参加案内をメールにて送信します。なお、振込み後の返金はできませんのでご了承ください。
【開催日時】
第一回 10月8日(木)
《王政復古》を描いた島田墨仙は福井県出身の日本画家で、島田家といえば福井藩士松平春嶽公に書画の指南役として重用されていた父・雪谷やアメリカの海洋調査船に乗り込んで博物資料を手がけた兄・雪湖など、福井の代表的な画家として知られています。本年は墨仙生誕160年の節目にあたります。
一方、《富岡製糸場行啓》を描いた荒井寛方は、栃木県さくら市出身の日本画家で、インドのアジャンタ壁画や法隆寺金堂壁画の模写事業を手がけるなど仏画において大きな功績を残したことで知られています。
本講座では、前期展において展示する壁画《王政復古》《富岡製糸場行啓》について、専門の学芸員が各画家の関連作品を織り交ぜながら解説します。
《王政復古》を描いた島田墨仙を語る
佐々木美帆氏(福井県立美術館主任)
前期展関連作品:壁画謹写の記、橋本左内(いずれも福井市立郷土歴史博物館所蔵)
《富岡製糸場行啓》を描いた荒井寛方を語る
大木礼子氏(さくら市ミュージアム 荒井寛方記念館館長)
前期展関連作品:海神(さくら市ミュージアム 荒井寛方記念館所蔵)
第二回 10月29日(木)
《徳川邸行幸》を描いた木村武山は、茨城県笠間市の出身で、美術思想家で知られる岡倉天心の薫陶を受けた画家です。歴史画や花鳥画を得意とし、晩年は仏画にも取り組んだことで知られています。また、天心の理念のもと日本画を専門とする美術団体として創立した日本美術院の活動においても大きな役割を担っていました。
一方、《岩倉邸行幸》を描いた北蓮蔵は、岐阜県出身の洋画家で、帝国劇場の舞台背景を手掛けていたことで知られています。洋画家・黒田清輝や同郷で洋画家の山本芳翠に画を学び、特に、芳翠とは蓮蔵自ら「芳翠二世」と名乗るなど師弟関係以上に深い絆がありました。
本講座では、生誕150年の節目を迎えた二人の画家について、中期展において展示する壁画《徳川邸行幸》《岩倉邸行幸》とともに、専門の学芸員が各画家の関連作品を織り交ぜながら解説します。
《徳川邸行幸》を描いた木村武山を語る
中田智則氏(茨城県近代美術館企画課長)
中期展関連作品:弁財天(茨城県近代美術館所蔵)
《岩倉邸行幸》を描いた北蓮蔵を語る
奥間政作氏(秋田公立美術大学美術教育センター准教授)
中期展関連作品:午の憩(習作)(早稲田大学會津八一記念博物館所蔵)
第三回 11月19日(木)
壁画を描いた画家76名のうち、39名は渡欧経験者でした。イタリアへ留学した寺崎武男や松岡壽、イギリスに留学した南薫造、ベルギーへ渡った太田喜二郎、そのほか洋画を学びに多くの日本人がフランス・パリで学んでいます。それは、本格的な油彩画習得に留学が不可欠であったからで、ヨーロッパで修行して帰国するといずれの画家も近代日本において洋画家として活躍しました。
本講座では、後期展で展示する洋画家が描いた壁画や関連作品について、専門の学芸員が解説します。
壁画を描いた画家たちの留学と交友
山田真規子氏(目黒区美術館学芸係長)
宮内省買上品・献上品に見る壁画揮毫者たちの画業
田中純一朗氏(皇居三の丸尚蔵館主任研究員)
【お問い合わせ】
明治神宮ミュージアム
電話:03-3379-5875(10:00~16:30)
E-mail:houmotsu_mj@so.meijijingu.or.jp
明治神宮ミュージアムでは、下記日程において夏季ワークショップ「第2回 親子で描く 夏休み日本画体験」を開催いたします。
当日は、日本画に使用される「岩絵具(いわえのぐ)」を用いて、本格的な日本画制作に取り組みます。岩絵具を指で溶きながら日本画がどのように描かれているのかを親子で一緒に体験してみましょう。
催事詳細ならびにご参加のお申込みは、明治神宮ミュージアム X(旧Twitter)公式アカウントより、お申込み専用フォームへアクセス願います。
明治神宮ミュージアムX(旧Twitter)公式アカウント
https://twitter.com/Meiji_Jingu_M
【開催概要】
日 時:令和8年8月6日(木)8:30~13:30
場 所:明治神宮ミュージアム 【境内地図⑧】
講 師:宮川 佑介 氏(日本画家・明治神宮干支絵馬制作者)
対 象:小学生と保護者の方
※お子様のみの参加は不可
定 員:20組(抽選)
※1組2名様まで
応 募:申込み専用フォームよりお申込ください
締 切:令和8年7月20日(月・祝)17:00まで




