
本展は、令和5年の乃木神社鎮座百年祭に合わせて開催する、明治神宮・乃木神社共催による展覧会です。
明治という時代は、わが国が幕末維新期から、わずか45年間で近代国家へと成長し、現代における発展と繁栄の礎が築かれた時代でありましたが、数多の戦いがあった事もまた事実です。そうした中で、明治天皇の大御心は、一貫して常に平和と民の安寧を祈るものでありました。
乃木大将は西南役から日露戦争を通じ、この大御心を体現すべく明治という時代に生き、至誠を尽くしました。そして晩年は明治天皇により、その誠実さが評価され、学習院院長を拝命した後は、のちの昭和天皇の御教育に当たられるなど、軍人としてだけではなく教育者としての力も発揮しました。そこには幼少期より磨かれた優れた漢詩や和歌などの素養があった事もまた忘れてはなりません。
展覧会を通じ、激動の明治の時代に育まれたうるわしき君臣の間柄を、明治天皇と乃木大将おゆかりの品から、お偲びする機会となれば幸いです。
【期間】令和5年7月15日(土)~9月24日(日)
【開館時間】午前10時~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】木曜日 但し、※9月14日(木)は開館
【入館料】一般 1,000円 高校生以下・団体 900円
【共催】明治神宮・乃木神社
※小学生未満無料
※小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です

わが国は豊かな四季に恵まれ、古来自然からの美意識を育んできました。そして唐の文化をもとに、動物や四季折々の植物、古典文学などあらゆるものを意匠化し、幸福・長寿・繁栄のほか邪気を祓い無病息災などの願いを込め、衣服や調度に施し尊重しました。今日も、成人式や五節句など人生の節目を祝う通過儀礼に織り込まれ、親しまれています。
本展は、明治神宮が所蔵する明治天皇・昭憲皇太后御物を中心に、装束や美術工芸品に施された吉祥意匠の意味や造形の美しさをご紹介いたします。
前期は新年の訪れを寿(ことほ)ぐ縁起の良い作品を展示し、後期では邪気を祓(はら)い無病息災などの意が込められた作品を展示します。多幸を願う吉祥の品々を通し、前期・後期を通して幸せなひと時をお過ごしいただければ幸いです。
【期 間】(前期)令和4年12月24日(土)~令和5年3月5日(日)
(後期)令和5年3月25日(土)~6月25日(日)
【開館時間】午前10時~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休 館 日】木曜日 但し、※1/5(木)、2/23(木・祝)、5/4(木・祝)、6/15(木)は開館
【入 館 料】一般 1,000円 高校生以下・団体 900円
※小学生未満無料
※小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です