明治神宮外苑の中心施設である聖徳記念絵画館。
そこに掲揚される明治天皇・昭憲皇太后の御事績を描いた80点の巨大壁画は、長い時を経てもなお鮮やかに、近代国家の礎を築いた明治という激動の時代を雄弁に物語っています。その裏には、壁画制作に精魂を込めた画家たちの並々ならぬ努力がありました。
画家たちの苦心譚として編集されていたこれら壁画の制作記録は、未完成のまま世に出ることはなく、後年草稿の一部が『明治神宮叢書』のなかで翻刻されました。昨今、失われていた残りの草稿が発見されたことで、すべての壁画についての制作背景が明らかになり、壁画研究の土壌がようやく整ったと言えます。本展は、新たに発見された草稿を含む「壁画謹製記録」の魅力を紹介すると共に、明治神宮所蔵の壁画下図を展示し、今日までの壁画研究の成果をご覧いただくものです。
【主催】明治神宮
【会場】明治神宮ミュージアム
【期間】令和6年10月12日(土)~12月1日(日)
【開館時間】午前10時~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】木曜日
【入館料】一般 1,000円 高校生以下・団体 900円
※小学生未満無料
※小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です
※崇敬会会員は無料
豊かな四季に恵まれた我が国は、自然を通して季節の移ろいを感じることができます。中でも厳しい暑さが続く夏、古来自然と共生しながら暮らした人々は暑さをしのぐ為、調度や衣類に風通しの良い素材を用いるなど様々な工夫を凝らして涼を取り入れたほか、爽やかな色彩や、風鈴の音色など五感から涼を感じとり夏を楽しみました。そうした工夫は我が国ならではの夏の楽しみ方のひとつであり現在にも受け継がれています。
本展では、明治神宮が所蔵する明治天皇・昭憲皇太后御物を中心に、涼しさを連想させる清涼感ある品々をご紹介いたします。作品を通して「涼」のひとときをお楽しみ頂ければ幸いです。
【主催】明治神宮
【会場】明治神宮ミュージアム
【期間】令和6年7月20日(土)~9月23日(月)
【開館時間】午前10時~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】木曜日
【入館料】一般 1,000円 高校生以下・団体 900円
※小学生未満無料
※小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です
令和6年は昭憲皇太后百十年祭・霞会館創立百五十周年の式年にあたり、これを記念し、明治神宮・霞会館では「受け継がれし明治のドレス」をテーマとした記念展を実施します。
本展は前後期に分かれ、昭憲皇太后祭の4月11日を含む前期では、明治神宮により昭憲皇太后の御召物を中心とした展示を実施します。特に大聖寺(京都)が所有する昭憲皇太后御大礼服は近年、明治神宮も参画する大規模な修復プロジェクトが実施され、令和5年に永年保存に必要な基本的修復の完了後、本展が東京では初公開となります。今に受け継がれし明治の洋装を表徴する昭憲皇太后の大礼服を、修復復元過程にふれるとともに、宮中へ洋装が導入される以前の重要儀式で昭憲皇太后がお召しになられていた装束、いわゆる十二単なども併せて、広く紹介する展示です。
また、霞会館創立百五十年記念日である6月1日を含む後期では、明治天皇のご意向を受けて発足した華族会館を前身とする霞会館が展示企画を行います。明治天皇からの拝領品や華族会館行幸の際の御下賜品・旧宮家の北白川家から寄贈されたドレスなどを出品します。
【前期】昭憲皇太后の大礼服 4月6日(土)~5月6日(月)
【後期】明治天皇と華族会館 5月25日(土)~6月30日(日)
※前後期で展示品が全て入れ替わります(常設展示品を除く)
※5月7日(火)~24日(金)は展示替期間のため休館となります
共 催 :明治神宮・霞会館 共同研究:NHK
会 場 :明治神宮ミュージアム
休館日 :木曜日(ただし、4月11日(木)、5月2日(木)は開館)
開館時間:午前10時~午後4時30分まで(入場は30分前まで)
入館料 :一般 1,000円 学生・団体 900円 小学生未満無料
※明治神宮崇敬会会員はご本人様含め3名まで無料
企画展(前期)の初日である4月6日(土)に国際シンポジウム『受け継がれし明治のドレス』を開催します。
参加ご希望の方は、下記のリンク先(詳細)をご覧ください。
明治神宮では、観光庁が推進する「観光再始動事業」への協力の一環として、下記の日程で明治神宮ミュージアムにて「正倉院宝物を受け継ぐ―明治天皇に始まる宝物模造の歴史」展を開催いたします。
奈良時代、聖武天皇御遺愛品を東大寺の廬舎那仏に奉げたことに始まる正倉院宝物は、明治10年の明治天皇奈良行幸を機に天皇により整理・修復を命じられ、これが現代まで続く正倉院宝物の修理や模造製作の第一歩とされています。
また、明治神宮鎮座の際に明治天皇・昭憲皇太后の御物を修めるべく建設された明治神宮宝物殿は、鉄筋コンクリートにより正倉院を模して建築され、平成23年には重要文化財に指定されるなど、本展は明治神宮とゆかり深い正倉院の関係から明治神宮ミュージアムを会場として実施されます。
・会期:令和5年12月23日~令和6年2月25日(日)
・会場:明治神宮ミュージアム
・入館料:一般1,500円 高校・大学生1,000円
※通常の明治神宮ミュージアム入館料と異なりますが、明治神宮崇敬会会員は無料となります。
このたびの展覧会では、明治神宮所蔵の絵画より、わが国の歴史的題材を描く作品や、明治神宮にゆかりある作品、皇室とつながりの深い画家たちの作品をご紹介します。
なかでも、晩年の二世五姓田芳柳(1864ー1943)を窺い知ることのできる作品や資料は、明治神宮に納められた後、初公開となります。
あわせて本展では、近代を代表する日本画家、下村観山が手がけた旧内陣御屏風《桜・桐・菊・蜜柑図屏風》を展示いたします。
明治神宮創建当初より、御祭神の御神霊を祀る内陣に約百年間安置されてきたその屏風を、新たな内陣御屏風である≪日月四季花鳥≫(手塚雄二筆)の小下図と共にご覧いただきます。
主催:明治神宮
会場:明治神宮ミュージアム
会期:令和5年10月14日(土)~12月3日(日)
休館日:木曜日(ただし、11月2日(木)、11月23日(木・祝)は開館)
開館時間:午前10時~午後4時30分まで(入場は30分前まで)
入館料:一般 1,000円 学生・団体 900円 ※小学生未満無料
本展は、令和5年の乃木神社鎮座百年祭に合わせて開催する、明治神宮・乃木神社共催による展覧会です。
明治という時代は、わが国が幕末維新期から、わずか45年間で近代国家へと成長し、現代における発展と繁栄の礎が築かれた時代でありましたが、数多の戦いがあった事もまた事実です。そうした中で、明治天皇の大御心は、一貫して常に平和と民の安寧を祈るものでありました。
乃木大将は西南役から日露戦争を通じ、この大御心を体現すべく明治という時代に生き、至誠を尽くしました。そして晩年は明治天皇により、その誠実さが評価され、学習院院長を拝命した後は、のちの昭和天皇の御教育に当たられるなど、軍人としてだけではなく教育者としての力も発揮しました。そこには幼少期より磨かれた優れた漢詩や和歌などの素養があった事もまた忘れてはなりません。
展覧会を通じ、激動の明治の時代に育まれたうるわしき君臣の間柄を、明治天皇と乃木大将おゆかりの品から、お偲びする機会となれば幸いです。
【期間】令和5年7月15日(土)~9月24日(日)
【開館時間】午前10時~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】木曜日 但し、※9月14日(木)は開館
【入館料】一般 1,000円 高校生以下・団体 900円
【共催】明治神宮・乃木神社
※小学生未満無料
※小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です
わが国は豊かな四季に恵まれ、古来自然からの美意識を育んできました。そして唐の文化をもとに、動物や四季折々の植物、古典文学などあらゆるものを意匠化し、幸福・長寿・繁栄のほか邪気を祓い無病息災などの願いを込め、衣服や調度に施し尊重しました。今日も、成人式や五節句など人生の節目を祝う通過儀礼に織り込まれ、親しまれています。
本展は、明治神宮が所蔵する明治天皇・昭憲皇太后御物を中心に、装束や美術工芸品に施された吉祥意匠の意味や造形の美しさをご紹介いたします。
前期は新年の訪れを寿(ことほ)ぐ縁起の良い作品を展示し、後期では邪気を祓(はら)い無病息災などの意が込められた作品を展示します。多幸を願う吉祥の品々を通し、前期・後期を通して幸せなひと時をお過ごしいただければ幸いです。
【期 間】(前期)令和4年12月24日(土)~令和5年3月5日(日)
(後期)令和5年3月25日(土)~6月25日(日)
【開館時間】午前10時~午後4時30分(入館は閉館の30分前まで)
【休 館 日】木曜日 但し、※1/5(木)、2/23(木・祝)、5/4(木・祝)、6/15(木)は開館
【入 館 料】一般 1,000円 高校生以下・団体 900円
※小学生未満無料
※小学生以下の入館は保護者の同伴が必要です